大学卒業後、晴れて薬剤師国家試験に合格し、薬剤師として働く時、どのような就職先があるのでしょう。
厚生労働省によると、平成22年の薬剤師総数は約27万人です。
業種別にみると、約53%が「薬局の従事者」、約19%が「病院・診療所の従事者」、約17%が「医薬品関係企業の従事者」、約3%が「大学の従事者」となっています。
年次推移をみると、「病院・診療所の従事者」はほぼ横ばいなのに対して「薬局の従事者」は年々増加しています。
6年制の卒業生が平成24年度から社会に出ているわけですが、6年制の卒業生もこの比率と同じような就職先を選んでいます。
上記以外には、公務員、化粧品・食品メーカー、治験コーディネーター(CRC)などがあります。
薬局で働く場合、患者様との距離は一番近くにあり、コミュニケーション能力・適応力が必要とされます。
病院・診療所で働く場合、チーム医療の一員として患者様のみならず、医師・看護師・検査技師など他職種の人とも多く関わります。
製薬企業のMR(医薬品情報担当者)で働く場合は営業力が必要とされます。
初めての就職先はこれからの社会人生活を送る上で非常に大事な一歩です。
社会人としての、薬剤師としての基盤ができるのは新社会人になってからの3年間が非常に大事です。
自分は何がやりたいのか、自分は何が合っているのかしっかり見つめていきましょう。